従来のウェブやインターネットというのは、 個人や企業が中心となってホームページやサービス、ソフトウェアなどを提供、発信してきました。 それらの提供される情報というのは、発信側から一方的に提供されることが多く、 ユーザーがどうこう出来るというものは少なかったので、情報の発信側と受け手がハッキリと分かれていました。 掲示板やチャットなどの双方向でのやり取りというのはもちろんありましたが、 それも管理者が設置したものを使っていて、管理や運営の権限などといったものは管理者に委ねられていました。
インターネット、ウェブサービスが発展してくると発信される情報が増えてきて、 その中から自分が今一番欲しい情報を的確に表示してくれる検索サービスが進化してきました。 それと同時に、 それまで個人などがバラバラに発信していた情報をみんなで共有しよう(したい)というユーザーの要求も強まっています。 今までのように情報の発信側と受信側という区別は無くなって、 もっと自由にユーザーが参加し、ユーザー自身の意見やフィードバックを蓄積することによって、 より良いコンテンツやサービス、ソフトウェアなどを作り上げていくようなものや、概念をWeb2.0という…と思います。
Web2.0の代表的キーワードとしては、ブログや、mixiなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)、 RSS、XML、CMS、Wiki、Wikipedia、Ajax、ロングテール、ファイル共有ソフトのWinnyやWinMXなどがあります。 実際は、ユーザーにとってオープン、自由で役に立つサービスやコンテンツが増えることが大事なんであって、 Web2.0の定義なんていうのはどうでもいいような気がします。 Googleやオンライン書店のAmazonなどはWeb2.0をうまくビジネスに取り入れているなぁと思います。
以下では、Web2.0を表現するのによく使われるキーワードについてまとめてみました。
SNSとはSocial Network Serviceの略で、
ソーシャルネットワーク(=実社会での友人、家族などの人間関係や信頼)を重視したサービス。
インターネットというのは不特定多数の匿名というのが基本だが、
それとは逆でネットや実生活の知り合いから招待されることで利用できるコミュニティサイトやサービスのこと。
信頼できる知り合いを通じて、新たな知り合いの輪を広げていくことができる。
匿名性が高いいわゆる出会い系サイトよりも信頼性を重視し、プロフィールや日記などの個人的な情報を公開しあうことが多い。
XMLはExtensible Markup Languageの略で、文書の意味や構造を記述するマークアップ言語。 ホームページの作成に使われるHTMLもマークアップ言語の1つだが、HTMLのタグは意味や定義が決まっている。 それに対してXMLはユーザーが独自のタグを設定することができる。 ホームページやブログの更新、要約などを配信するのに使われるRSSは、XMLをベースとして記述されている。
CMSはContents Management Systemの略で、 データベースを利用してホームページのテキストや構造、デザインなどの構築を一括で行えるコンテンツ管理システムのこと。 ブログやXoops、Wiki(ウィキ)などもコンテンツマネージメントシステムの一種。 ホームページというのはテキストを書いて、HTMLでタグをつけて、スタイルシートでレイアウト、 リンクも貼らなきゃいけない、という結構面倒くさいものです。 HTMLを知らなくても、ホームページやブログに掲載するテキストさえ入力すれば、 レイアウトやデザインなどについてはCMSが自動的にやってくれます。 中〜大規模のホームページで、文章を考える人とサイト構築する人、デザインする人など管理者が複数いたり、 不特定多数のユーザー参加型のホームページ運営に使われることが多い。
ブラウザを利用してウェブ上のHTMLファイルを書き換えることが出来るシステム。 ネットに繋がっていてブラウザが使える環境なら、誰でもHTMLファイルを書き換えたり、追加することが出来るのが基本。 もちろん設定をすれば、ファイル編集者を限定することも出来る。 複数の運営者でホームページを作成、管理していくのに向いている。 Wikiの記述には、HTMLのタグを知らなくても編集が出来るように独自のWiki構文(文法)を使う。 Wiki構文はプログラムでHTMLに変換されてブラウザに表示される。 ユーザーが自由に参加して編集、加筆できるインターネット上のフリー百科事典:WikipediaもWikiのシステムを使っている。
Asynchronous JavaScript and XMLの略で、技術自体は全く新しいものではなく既存のものの組み合わせだが、 GoogleがAjaxを積極的に利用して話題に。 通常、Webページに入力した情報はサーバーに送信され、 サーバーが処理をして返してきたデータがブラウザに表示される。 その際、サーバーが返してきたデータを表示するには、 ブラウザを一度リロード(更新)して画面全体を書き換える必要がある。 AjaxはJavaScriptとXMLを使ってユーザーの入力や操作と並行してデータの処理をバックグラウンドで行うので、 ブラウザをリロードしなくても動的にページが書き換えられる。 マウスのドラッグ操作で紙の地図とほとんど変わらない使い勝手を実現したGoogle Mapsや、 ユーザーが検索窓にキーワードを入力すると同時に関連語を表示する Google Suggest(サジェスト)などがAjaxを使った代表的なもの。
縦軸に売れた数をとり、横軸には売れた数が多い順に商品を並べてグラフを書くと、 長い尻尾を持った恐竜のように見えることに由来している。 上位20%の売れる商品(ベストセラーなど)が売上全体の80%を占め、 下位80%の売れない商品は取るに足らぬものだという考え方である80:20の法則とは相対するもの。 実店舗の小売店ではスペースなどの問題で、売上にほとんど貢献しない下位80%の部分は軽視されることが多かった。 しかしWeb上の技術や検索エンジン性能の向上がニッチな市場をすくいあげ、下位80%も無視できないようになってきた。 ロングテールをビジネスにうまく取り入れたのが、AmazonやGoogleのアドワーズとアドセンス、 アップルのiTunes Music Storeなどである。
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